時を戻して10年前。。

ゴオォォーーーー!!!
ゴオォォーーーー!!!


あまりにも強い風に片脚の膝を雪上に着けてピッケルを雪に突き刺し、爆風に煽られないように身構える。

氷点下10℃で爆風(風速20Mぐらい)が顔面に当たると、顔がもげてちぎれそうになるぐらい痛く感じることを、厳冬期の北アルプスに初めて来て知る。

ネックウォーマーとサングラス、アノラックのフードでも覆うことができなかった顔の地肌に痛みを感じながら一歩一歩進んでいく。

そんな初めての北アルプス厳冬期の過酷な条件下で、西穂高岳独標(2,701M)に登頂できた。

その時の絶景が今でも脳裏に焼き付いている。


前日の大雪と悪天候のため丸山で撤退し、その3週間後にリベンジして西穂高岳独標に登頂し、絶景を目の当たりにしたのが10年前。

そのさらに先の西穂高岳(2,909M)へ登頂するため、10年ぶりに積雪期の西穂山荘にやって来ました!

積雪期と言っても4月が近いとあっては残雪期に入っているかもですが(^-^;

前回は4~5人のパーティーで来ましたが、今回は単独で西穂高岳へ挑みます!


2022年3月23日(水)
新穂高ロープウェイの西穂高口駅からは、アイゼンを着けて西穂山荘まで登っていきます。

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今シーズンは積雪量がめっちゃ多いですね!
私の背丈(172cm)より高かったです(;'∀')

気温も高く風もなかったのと、意外と勾配があったので汗をかきながらゆっくりと登りました。

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50分ほどで西穂山荘に着。
名物の大きな雪だるまがお出迎え⛄

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そしてビールとおでんでお疲れさま😄

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冬季に山小屋で泊まるのは初めてなので、寒さをしのげるか心配でしたが大丈夫そうです(^^)
ゆっくり寛いで明日の登頂に備えます。

天気予報では8時頃から晴れそうやったので、翌朝は7時出発と決めて就寝。
上下ともダウンジャケットを着込み、さらにニット帽を被ったので、寒さもなくちゃんと寝れました。


2022年3月24日(木)
翌朝、起きて外を確認すると辺り一面ガス
なのでゆっくりと準備を進めます。

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予定より少し早く6時40分に山荘を出発です。

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気温はマイナス8℃
ヘルメットを被って準備万端!

いざ!西穂高岳山頂へ


出発してすぐに強風が吹き荒れてきました。

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丸山付近は吹きさらしになるので、冬季は爆風の中を登っていかないといけません。

山荘から15分で丸山着
爆風です(笑)

山荘で同部屋やった、同じ単独で来られていた男性が一足先に出発していたので、トレースがちゃんと付いてました。
ありがとうございます!!!

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すぐ独標へ目指して歩きだします。

すると予報通り晴れてきました☀️
テンションが上がってきましたよ~😊

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アルプスの山並みを見渡しながらの稜線歩きは最高にいい気分です

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独標までは10年前に来ているので、順調に進みます。

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風は相変わらず強く、この日の風速は15Mぐらいは出ていました。
アノラックのフードをヘルメットの上からしっかり被ります。

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あと、もう少し!

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そして、丸山から約1時間で独標に登頂

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見渡す限りの絶景。
この時点で気分は最高潮になってました(^^;

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次に目指すピラミッドピーク↑↑↑

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でも、ここからが本番。
西穂高岳山頂までは気が抜けないルートです。

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まずはピラミッドピークを目指します!
ルートを間違わないよう、慎重にアップダウンを繰り返します。

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自分で言うのも何ですが、ピッケルワーク⛏️も様になってきました😅
しんどいながらも快晴の中を歩くと、疲れも吹き飛びます。

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独標に立つ登山者↑↑↑

そして、8時37分ピラミッドピーク登頂

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先行してた山荘で同部屋やった男性に追い付き、写真を撮ってもらえました📷
ホンマにラッキーでした(^^)

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目指すは西穂高岳山頂!!!
待っておれ!!!

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途中、勾配がある雪上のトラバースがあり、一歩一歩慎重に進みます。

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足を滑らしたら、即滑落です。

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そして、最後の登り!!!
ちょっとルートが逸れちゃいましたが、ピッケルとアイゼンを確実に突き刺し登っていきます。

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こんな危険な場所でもアドレナリンが出まくり、怖さが全く出ないのはクライマーズハイ状態ですね(笑)


そして、9時44分西穂高岳登頂

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感動と達成感が半端ないです😂

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笠ヶ岳、奥穂高岳、前穂高岳など、見渡す限り雪化粧の絶景。

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こんな素晴らしい経験が出来て、言うことないですね。

この大自然に感謝です!
ホンマにありがとう


山頂からピラミッドピークを望む

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そうこうしている内に、山荘で同部屋やった男性も登頂し、感動を分かち合いました😄

その方に写真を撮ってもらったんですが、Gproでめっちゃキレイに撮ってもらえて本当にありがとうございます!!!

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余韻に浸っていると奥穂高岳方面からガスってきて、あっという間に山並みが雲に覆われます。
これぞ山の神様が私にくれたご褒美かなと。

少しでも登頂が遅れていたら、山頂で絶景を拝めませんでした。
なんたる幸運🤣

その後ずっとガスで曇っていたので、ホンマにラッキーでしたね。

その曇り空の中を、慎重に下山していきます。
何せ登山中の事故の8~9割は下山中に起きてますから。

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急勾配を登ってきたということは、下りも急坂なのでゆっくり降りていきます。

この日は雪が締まっていて、ピッケルやアイゼンが突き刺さりやすかったので難しくはなかったですね。

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下山の方がピッケルを雪に突き刺す回数も増えて、雪山登山の醍醐味を味わえます。

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しばらくすると360度ガスなので景色もなく、下山に集中できたのも良かったかもしれません。

この日は3月にしては気温が低めで、アイゼンも雪に噛みやすく歩きやすかったのも幸いしました。

独標まで戻ってきたら西穂山荘から登ってきた人たちとすれ違い、情報を伝えたり励ましたりしましたが、このガスの中ではルートミスのないように祈るだけです。

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3時間前の登頂時とは全然違う景色(-_-;)
予報ではずっと晴れやったんですけどね。
山の天気はいつもながら難しいです。

丸山の手前からはまた爆風で、視界もさらに悪くなってきました。

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そして、11時57分西穂山荘に到着
ゴール🙌🙌🙌

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無事に下山😊
この上ない喜びです。

西穂山荘で名物のラーメンとビールで乾杯🍺✨🍺

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積雪期の西穂高岳に登頂できた達成感は半端なく、次のステップへと繋がる登山でした。

人間の欲望は、危険と幸せが紙一重。

次も楽しめる山登りにしたいです。


本日も最後までお読み頂き、誠にありがとうございます。





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